IPv6 IPoEとは?PPPoEとの違いと確認方法
IPv6 IPoEとは、混雑しやすい網終端装置を通らずにつなぐ接続方式です。PPPoEとの違い、事業者ごとの申し込みの要否、対応ルーターと接続の確認方法を整理します。
IPv6 IPoEとは、従来のPPPoE方式で混雑しやすい「網終端装置」を通らずに、インターネットへつなぐ接続方式です。夜など混み合う時間帯でも速度が安定しやすいとされ、光回線の速度に不満があるときの見直し点の1つになります。
この記事では、IPv6 IPoEとPPPoEの違い、IPv4 over IPv6の仕組み、ドコモ光・ソフトバンク光・auひかり・NURO光・ビッグローブ光の申し込みの要否、対応ルーターの選び方と接続の確認方法、注意点を、公式情報で確認できた範囲で整理します。
※料金は税込です。2026年10月5日時点の公式サイト・公式発表にもとづいて作成しています。
IPv6 IPoEとは?PPPoEとの違いをわかりやすく解説
NTT東日本の解説では、PPPoE方式は、ピーク時に混雑しやすい網終端装置を通ります。IPv6 IPoE方式は、網終端装置を通らず、VNE事業者のゲートウェイを経由するため、混雑が起きにくく、速度が安定しやすいと説明されています。
方式 | つなぎ方 | 特徴(NTT東日本の解説にもとづく) |
|---|---|---|
PPPoE(IPv4) | 網終端装置を通る | ピーク時は網終端装置が混雑しやすい |
IPv6 IPoE | 網終端装置を通らない | 混雑が起きにくく、速度が安定しやすい |
- IPv6 IPoEは、IPv6で通信する方式の名前です。従来のIPv4だけに対応したサイトを見るには、あとで説明する「IPv4 over IPv6」が必要になります。
- 速度が遅いときの全体の見直しは、Wi-Fiルーターの置き場所やWiMAXが遅い原因と速度改善の方法も参考にしてください。
IPv4 over IPv6とは?v6プラス・transixなどの違い
インターネットには、まだIPv4にしか対応していないサイトも多くあります。そのため、IPv6 IPoEでつないでいても、IPv4のサイトを見るには、IPv4の通信をIPv6の中に通すIPv4 over IPv6という仕組みが使われます。NTT東日本の解説でも、対応のルーターと対応のプロバイダが必要とされています。
IPv4 over IPv6の方式には、事業者ごとに別の名前がついています。バッファローの対応表では、v6プラスはMAP-E方式、transixはDS-Lite方式、v6コネクトもDS-Lite方式と説明されています。ドコモ光の公式ページには、通信方式として、PPPoEのIPv6、IPoEのIPv6(IPv4の閲覧時はPPPoEを併用)、IPoEのIPv4 over IPv6の3種類が載っています。
IPv6 IPoEの申し込みは必要?光回線の事業者別の違い
IPv6 IPoEが自動で使える事業者と、オプションの申し込みが必要な事業者があります。公式ページで確認できた内容は、次のとおりです。
サービス | 申し込みの要否(公式の案内) |
|---|---|
フレッツ光 | 対応プロバイダの契約に加えて、原則「フレッツ・v6オプション」の申し込みが必要(NTT東日本)。プライオ、ギガファミリー・スマートタイプなど、相当の機能が標準提供されるプランは別契約不要 |
ドコモ光 | v6オプションの契約が必要だが、開通と同時に提供され、一部を除き個別の申し込みは不要。NTT西日本エリアで2021年5月4日以前の開通は、別途申し込みが必要な場合がある |
ソフトバンク光 | 「IPv6高速ハイブリッド」の申し込みが必要。「光BBユニット」のレンタルが必須(SoftBank 光・10ギガは対象外) |
auひかり | IPv4/IPv6のデュアルスタックで提供され、申し込みは不要。追加料金なし(ホーム・マンション) |
NURO光 | MAP-E方式が適用される場合があり、無料(新規申し込みやONU交換時) |
ビッグローブ光 | BIGLOBE光は、申し込みでIPv6が使え、追加の手続きは不要と案内(IPv6対応ルーターが必要)。契約タイプで扱いが違うため、公式FAQで確認 |
- フレッツ・v6オプションなどの月額料金は、確認できた公式ページに載っていませんでした。申し込みの前に、事業者の案内で確認してください。
- ビッグローブ光では、v6プラスは新規受付が終了し、IPv6オプションライトが案内されています。
- 光回線の選び方の全体は光回線の選び方|初めてでも失敗しない7つのチェック項目にまとめています。
IPv6対応ルーターの選び方と、接続の確認方法
対応ルーターを選ぶポイント
バッファローは、IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)に対応した機種を、「対応確認済みリスト」で公開しています。機種ごとに、対応しているサービス(transix、v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト、クロスパス、v6コネクトなど)と、対応のファームウェアが載っています。契約するサービス名によって、ルーターの設定が変わるため、買う前にリストで確認します。NECも、IPv6 IPoE/IPv4 over IPv6の接続確認済みリストを公開しています(検索結果で確認したもので、本文は未確認です)。
IPv6で接続できているかを確認する
バッファローのルーターでは、設定画面の[詳細設定]→[ステータス]→[システム]にある「IPアドレス取得方法」の欄で、接続の方式を確認できます。例として「IPv6オプション」と表示されます(v6プラスなど、ほかの方式の表示は、機種とサービスごとのバッファローの案内で確認してください)。つながらないときは、NDプロキシやIPv6パススルーの設定を試すよう、バッファローは案内しています。
IPv6 IPoEの注意点|使えない機能とサービス
IPv4 over IPv6は、IPv4のグローバルアドレスを複数の利用者で共有する方式のため、できないことがあります。ビッグローブのv6プラスのFAQと、NURO光のMAP-Eの案内では、次のような点が挙げられています。
- 固定IPアドレス:ビッグローブのIPv6オプションは、固定IPとの同時利用ができません(BIGLOBEのFAQの案内)。v6プラスでも、固定IPオプションは使えません。
- 特定のポートを使うサービス:一部のオンラインゲームなど、特定のポートを使うサービスは、動かない場合があります。
- PPTPとSCTP:使えません(v6プラス、NURO光のMAP-Eの案内)。
- 外部へのサーバー公開:できません(v6プラス、NURO光のMAP-Eの案内)。
自宅でサーバーを公開したい、特定のゲームをするといった目的があるときは、申し込みの前に、事業者の案内で対応を確認しておきましょう。
IPv6 IPoEのよくある質問
IPv6にすると、必ず速くなりますか?
必ず速くなるとは言えません。IPoEは、混雑しやすい網終端装置を通らないため、混み合う時間帯の速度が安定しやすいとされる方式です。速度は、ルーターや建物の配線方式、Wi-Fiの環境にも左右されます。
IPv6に変えると、追加の費用はかかりますか?
事業者で違います。auひかりは追加料金なし、NURO光は無料、ドコモ光は開通と同時に提供されます。フレッツ・v6オプションなどの料金は、公式の案内で確認してください。
ルーターを買い替えないと、IPv6は使えませんか?
ルーターがIPv6 IPoE/IPv4 over IPv6に対応していれば、買い替えは不要です。対応は機種とサービスの組み合わせで決まるため、メーカーの対応確認リストで確認してください。ソフトバンク光では、光BBユニットのレンタルが必須です。
IPv6で、ネットがつながらなくなることはありますか?
ルーターの設定や、契約しているサービスの方式との組み合わせによっては、つながらない場合があります。バッファローは、NDプロキシやIPv6パススルーの設定を試すよう案内しています。それでもつながらなければ、事業者かメーカーのサポートに相談します。
まとめ|申し込みの要否と対応ルーターをセットで確認
IPv6 IPoEは、網終端装置を通らないことで、混雑しやすい時間帯の速度が安定しやすい方式です。事業者によって、自動で使えるものと、申し込みが必要なものがあります。契約前に、申し込みの要否と、対応ルーターの両方を確認しましょう。事業者ごとの比較は光回線の選び方|主要8社の料金とセット割を比較も参考にしてください。
出典・参考リンク
- NTT東日本 IPv6 IPoEとは(法人向けコラム)
- NTT東日本 フレッツ光ネクスト IPv6 IPoE
- ドコモ光 IPv6について
- auひかり IPv6
- NURO光 IPv6
- バッファロー IPv6対応状況
料金・工事費・手続きの条件は変更されることがあります。お申し込み前に、必ずNTT東日本・NTT西日本および各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。